子ども4人の子育てに奮闘している福島です。
多くの方が悩まれるのが、子どもたちに医療保険がいるのかな?という内容です。医療保険は入院や手術をした時に金銭的に困らないようにするために掛けるものです。かけておくと安心ですが、日本は健康保険制度が充実してますので、不要な人も多いかもしれません。皆様の保険選びの力になればと思います。
子ども医療費助成制度について
現在は多くの自治体で【子ども医療費助成制度】が設けられています。
本来であれば、6歳(未就学児)は健康保険負担割合は2割しか払う必要はありません。(※小学生から70歳までは3割負担です。)
2割負担でも助かりますが、かかった医療費を全額補助してくれるありがたい制度が【子ども医療費助成制度】になります。
例えば…
●風邪をひいて病院に行った
●遊んでいて骨折した
●肺炎で入院した
など、病気やケガで治療にかかったこれらの費用をすべて補助してくれます。特に保育園・幼稚園では病気をもらってくるので、安心して病院に行けますよね。
しかし、国が実施しているものではなく、各自治体が実施しており、自治体により助成内容や対象年齢が異なるので注意が必要です。
各自治体の対象年齢と助成内容について
自治体 | 熊本市 | 玉名市 | 大牟田市 | 荒尾市 |
対象年齢 | 0歳から高校3年生相当(18歳到達後の3月末日)までの乳幼児及び児童 | 0歳から高校3年生相当までの児童 | 児童の年齢が15歳に達する日以後の最初の3月31日まで(0歳から中学生まで) | 0歳から18歳までの子ども(仕事をしている人も対象です) |
対象とならないもの | 入院時の室料差額、おむつ代、薬の容器代、検診代、予防接種代などの保険診療以外の医療費、入院時の食事代 | 保険適応外(入院時の差額ベッド代、薬の容器代、選定療養費など)、保育園や幼稚園・学校管理下で負傷して災害共済給付を受ける医療費 | 健康保険の対象とならない医療費及び入院時の食事療養標準負担額 | 選定療養費、食事療養費、差額室料、薬の容器代、検診・予防接種、交通事故や第三者か行為による傷病等 |
その他 | 熊本市に住民登録が必要 | 玉名市に住民登録が必要 | ・大牟田市に住所を有すること ・生活保護を受けていないこと ・医療費の助成がある施設に入所していないこと ※小・中学生は一部自己負担金あり | ・荒尾市に住所を有すること ・生活保護を受けていないこと |
※2025年3月1日現在、株式会社クリエイティブ調べ。詳しくは各自治体へご確認ください。
基本は子どもに医療保険はいらない
見ていただいた通り、普通に入院したときにかかる費用は入院した時の食事代だけで、その他の治療費は医療費助成制度で負担してくれます。現在の食事代は1食490円(2025年3月1日現在)、1日にかかる費用は490円×3食で1,470円です。必ず入院するわけでもないし、このくらいの費用なら貯金でまかなえると思う方は医療保険はいらないでしょう。ただ、ここで考えていただきたいことが、これら以外にも実はお金がかかるということです。それでは、私の実体験をもとに子どもが入院して困った3大困り事をお伝えします。
子どもの入院で親が困る、3大困り事
①差額ベッド代(個室代)
相部屋でいいと思われがちですが、絶対に個室がおすすめです。部屋の誰かが無くと、みんな泣きます。それをあやすお母さん、とても気まずそうです。子どもが小さいと親は付き添いが必要です。相部屋だと夜も落ち着いて眠れません。周りを気にせず治療に専念できるよう、子どもは個室をお勧めします。病院からも個室をお勧めされますよ。
②付き添う親の食事代・交通費
子どもの食事は出るけど、親の食事は出ません。病棟から出れないのに、自分のご飯を調達する必要があります。自炊はできないので、コンビニや弁当屋さんから誰かに買ってきてもらう必要があります。自炊するよりもお金もかかります。母親が付き添うことが多いと思うのですが、父親は毎日ご飯を買って、洗濯物をもって病院にいき、自分も疲れてコンビニ弁当になる人が多いようです。ちなみに、スタッフの子どもが入院したときは、冷蔵庫もなかったのでまとめ買いもできず、頻繁にご飯をもっていったそうです。
③仕事を休むことで収入減
一番困るのは収入減かもしれません。子どもが小さいときは、パートタイム勤務の人も多いはずです。休んだ分だけ収入は減ります。有給はあるけど、いざという時に使いたいから悩みますよね。
さあ、いかがだったでしょうか。今は医療費助成が手厚いので、絶対に医療保険がないと困るということは無いかなと思います。しかし、家庭ごとで生活環境は様々。金銭的にも余裕があるし、子どもが入院しても近くの親が助けてくれるご家庭もあるかと思います。そんな中、共働きで付き添うことで収入が減ったら困る家庭、付き添いなら個室に入りたい人、総合的に考えて保険に加入したほうが安心できると思った人は、子どもの医療保険えお検討していいかもしれません。